WHY WORLD HERITAGE?
世界遺産に、選ばれた理由。
文字だけではわからない社会を伝える
古墳は、土を盛ってつくられた昔のお墓です。百舌鳥・古市古墳群には、古墳時代の政治や、人々のつながりを考える手がかりが残っています。お墓の大きさや形、周りに置かれた埴輪などには、亡くなった人の立場や儀式の考え方が表れています。昔の社会を知るには、文字の記録だけでなく、地面に残されたものを調べることも大切です。古墳群は、そのための大きな資料なのです。
いろいろな形が、集まって残る
この遺産は45の構成資産からなり、49の古墳を含みます。前方後円墳だけでなく、円形や四角形など、さまざまな形の古墳があります。大きな古墳の周りに小さな古墳がある様子にも注目できます。一つの巨大なお墓だけを見るのではなく、形や大きさ、配置を比べることで、当時の社会のしくみを考えられます。現在の市街地の中に古代の地形がまとまって残っている点も特色です。
土と水を使った、大きな土木技術
大きな古墳をつくるには、たくさんの土を運び、形を整え、斜面が崩れないようにする必要がありました。周りの濠も、土を掘る仕事や水の管理と関わっています。木や石の建物とは違う方法で、人々は巨大な形を地上につくりました。地上から全体の形が見えにくい場合は、案内図や模型も使ってみましょう。今見える森と、その下にある人工的な土の形を分けて考えると理解が深まります。
登録理由の出典:UNESCOの登録説明・評価基準 ↗
COMPARE TO UNDERSTAND
似た場所と比べると?
ほかの地域の古墳と、どこを比べる?
古墳は日本各地にあり、地域ごとに形や時代、副葬品に違いがあります。百舌鳥・古市古墳群では、古墳時代を代表する大規模な墳墓と多様な形の古墳が集まり、社会の階層や儀式を考えられる点が評価されています。大きいお墓の人が、小さいお墓の人より人間としてえらいという意味ではありません。お墓の造り方を手がかりに、当時の権力や人々の関係を調べることが大切です。
公式の登録価値をもとに、特徴の違いを学習用に整理しています。現地で、ここを見てみよう。
1古墳の外側から濠や斜面を見て、案内図のどの位置にいるか確かめましょう。
2模型や上空写真で、円墳・方墳・前方後円墳の形を見比べましょう。





